オーラルケア商品だけで歯が健康になる?

洗口剤やオーラルケア商品って?

歯周病、歯槽膿漏の治療を行う中で、歯周病予防を謳った種類の歯磨き粉や洗口剤などの「オーラルケア商品」について、患者さんより効果や効能に関する質問を良く受けます。

一般的にこのような商品は、バイオフィルムと呼ばれる細菌の固まった薄い膜を柔らかくしたり弱めたりする事や、殺菌作用が目的です。

オーラルケア商品だけで歯周病予防は可能か?

結論、歯周病の程度にもよりますが「予防」「改善」が100%出来ると言う訳ではありません。たしかに「改善」には違いないのですが、患者さんが求めている「改善」と、これらの商品によってもたらされる「改善」には差があるようです。
一般的には歯肉炎や歯周病は、極初期の歯肉炎から、今にも歯が抜けそうな重症の歯周病まで多岐にわたります。
歯周病の予防を謳い文句にしている商品で「改善」が可能なのは、歯肉炎から初期の歯周病位までと考えて良いでしょう。

冒頭でオーラルケア商品には、バイオフィルムと呼ばれる細菌の固まった薄い膜を柔らかくしたり弱めたりする事や、殺菌作用などの効果があるとは説明しましたが、弱った細菌やバイオフィルムは、機械的に歯ブラシや超音波ブラシなどでこすり取らなければ意味がありません。

そのため、オーラルケア商品だけで歯が健康になる訳ではない事を覚えておいてください。
歯科医院でしっかりと診断を受けたうえで、毎日の歯ブラシの「補助で」このような商品を使用される事をオススメしています。

また、ご自分で歯垢(プラーク)の検知腋を使って、実際に細菌のこびりついている部分を染め出したりする事もオススメです。軽度のものも含めると、30代の日本人の80%以上が歯周病と言われています。この報告からも、歯の見た目の良さには注意するが中々その土台となる歯茎には注意していない人が多い事が分かります。

実際にオーラルケア商品を使用する場合には、歯磨き粉などはごく少量使用するようにして、しっかりとブラッシングすることが大事です。一番重要なのは「オーラルケア商品を使用する事」ではなく、「補助的に使用して歯ブラシなどで機械的に清掃する事」なのです。