歯磨きはやさしく

みなさん、やさしく磨いていますか?

「磨いている」と「磨けている」とは違います!

清水歯科医院に訪れる患者さんに「歯をしっかり磨いていますか?」とたずねると、必ず「毎日磨いています」と自信たっぷりの答えが返ってきます。

それなのに何故、むし歯や歯槽膿漏になるのでしょう?
それは、「磨いている」のに「磨けていない」箇所がたくさんあるからです。しかも、磨けているかどうかを確認する事が難しいのも事実です。すなわち、毎日手さぐりの状態で口の中にあるたくさんの歯を磨いているのです。実際には、それぞれの歯の形も違えば、磨く方向も違います。

そこで、少しでも磨けているかどうかを確認するために、次の事を実践してみてください。

鏡を前に置いて、自分の口の中を細部までしっかり見てみましょう。自分の歯の数も形も知らない人がたくさんいます。
口の中は暗いものです。懐中電灯などで口の中を明るく照らして自分の歯の数、形、歯並び、歯肉の色を覚えましょう。

歯磨きが効果的なタイミングがあるんです

効果的な歯磨きとしてオススメしたいのが、「その場磨き」です。

「その場磨き」というのは、歯磨き剤も何もつけないで、文字通りその場で歯磨きをする事です。お風呂の中でボーッとしている時、あるいはテレビを見ている時、車に乗っている時の渋滞中、信号待ちの時など、「その場磨き」は時間や場所を選びません。
寝たきりの人もベッドの上で出来ますね。

また、「その場磨き」ではうがいも口をゆすぐ必要もありません。
唾液が水や歯磨き剤の代わりをしてくれます。唾液には殺菌作用もあり、これを利用しない手はありません。

汚れがつきやすい箇所を把握しましょう!

例えば、子供の乳歯の場合、特に汚れやすい部位は以下の箇所です。

  • 歯と歯の間
  • 歯肉と歯の境目
  • 咬む面の溝

汚れがつきやすい箇所というのは、虫歯になりやすい箇所という事ですから、お母さんやお父さんがお子さんの歯の歯磨きを、十分にしてあげる必要があります。
乳歯から永久歯に生え変わる時期、乳歯と永久歯が混在している生え変わりの時期には、汚れやすい部位はとりわけ多くなります。

子供だけでなく大人にも言えますが、咬み合わせに参加している歯は、食事をすることで自然にきれいになり、ブラッシングもしやすいのですが、これに対して、咬み合わせに参加していない歯は汚れやすく、自然にはきれいにならず、歯ブラシの毛先も当たりにくくなります。

正しい歯ブラシの選び方

歯ブラシを選ぶに際は、以下の点を参考にしてください。

植毛は「ナイロン製」のものが良いでしょう。
狸毛などは、軟らかすぎで植毛が密であるために不衛生になりがちで、オススメ出来ません。歯ブラシは小さめのもので、自分の歯の2本分程度を力バーできる大きさが目安です。

特に歯列不正のある人は、なるべく小さな歯ブラシを選びましょう。磨きにくい部分にも届きやすく、歯ブラシを縦に使っての有効なブラッシングが出来るでしょう。
歯肉に炎症があって赤く腫れているような場合には、ナイロン製で軟らかい2列植毛のものを選び、症状が軽減してきたら、2列、4列の普通のMサイズ程度に変えていくと良いでしょう。

ちょっとまった!歯磨き粉を付け過ぎていませんか?

歯磨き剤(ペースト)は、ブラッシングの効果を向上させるために、あくまで補助的に使うものです。
歯磨き剤の効果を期待するあまり、ペーストをたくさんつければ良いという訳ではありません。

歯磨き剤のさわやかな香りと爽快感だけで磨いたつもりになっては、むしろ逆効果です。まずは、歯磨き粉を使わずにしっかりと歯磨きを行い、最後にペーストを付けて、仕上げ磨きをするようにすると良いでしょう。